滑走路の長さ  「パイロット・航空練習・飛行機」

飛行機の運航に必要な滑走路の長さは、ただ単に「車輪が接地している間に走行する距離」だけでは足りない。必要とされる滑走路の長さとは、通常の離陸で滑走を始めた点から浮上して高度35フィート(約10.6m)に達した瞬間の直下の点までである。

この地点が滑走路上に収まっていれば、離陸決心速度(V1) に達しない時点で緊急離陸中止しても滑走路内で停止できるのである。

この離陸滑走路長にさらに15%の余裕を加えた距離が必要離陸滑走路長である。

同様に着陸に使用するには飛行機の着陸滑走距離の 1.67 倍の距離が必要着陸滑走路長とされている。以上の必要離陸滑走路長と必要着陸滑走路長のうち長い方が、航空機の安全確保に必要な滑走路の長さである。

現実には、その運航の時点での天候・滑走路の状態・滑走路の標高・その飛行機の総重量などにより、必要滑走路長がその都度変化するのであり、必要滑走路長がその空港の滑走路長を逸脱しないように、搭載貨物量などを決めることになる。
update:2009年10月17日